死刑執行人サンソン
死刑執行人は世襲制
初めに恋があった
この冒頭がかっこいい!
死刑執行人の娘に恋をした初代サンソン。相手が死刑執行人の娘と分かるももう止まらない。義父に執行人を辞めてどこかに逃げようと提案するも、次のように言われ、呪われた死刑執行人の一族となる決断をする。
それでは(逃げて執行人を辞める)いずれお前はわしを軽蔑するようになるし、生まれてくる子供にもその気持ちが伝染する
「問題は、われわれ二人について回る憎悪と恥辱を分かち持とうというほどに、お前の愛が強いかどうかだ」
この親父よくわかってるじゃない!と思いました。
呪われた一族として忌み嫌われる一方で医療技術で多くの人を救う
表向きの身分は王から俸給をいただき、助手を大勢雇うなど貴族なみ。
しかし、扱いは日本で言うえたひにん。体を近づけるのも避けられ、商品の購入を拒まれた。子供はいじめで学校へ通えないので家庭教師。
その反面、医学に精通し、多くの人を救い、その稼ぎも多かった。
ルイ16世の意外な側面。
多種の学問に精通。(ギロチンの斜め刃を考案)
処刑、拷問への人道的配慮。
ギロチンは人道的。
平等の死に方を与え、苦痛を与えない。
それまでは身分でも刑が代わり、苦痛を伴うものが大半。
車ひきとか八つ裂きは描写でひいいいとなってました。ベルセルクの拷問ファミリーがリアルであったと。
へー、ほー、うげぇ(拷問、処刑)と色々興味深い本でした。
べ、別に帯の荒木絵に釣られて買ったんじゃないんだからね!
死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書)
- 作者: 安達正勝
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (75件) を見る