それってベーシックインカムってやつかい
起きてIRCで話出ててかつ修論やる気なかったのでデジタルクリエイター講座行ってきました.
マチ★アソビ vol.22 2019.05.4~5.6開催
前回はゲストでプロデューサーが来たけど,ネットで目にするような話ばかりで退屈でした.
今回は現場で働くアニメーターさんがマニアックな話,ローカルな話を連発と,非常に楽しい講演会でした.
行って良かった.
こういう会に行く人って元々マニアックな話を求めて行ってるので今後もこういう路線で行って欲しいと思いました.ここに足を運んだからこそ聞ける話.そういうのを来場者は求めてるはず.
以下適当に発言の脳内メモ.近藤社長が話したり石井さんが話したりとばらばらで混ざってます.大体近藤さんか.
徳島ufotableはシステマチックな運営を試している.
朝10時出勤でタイムカード押す.音楽はかけないで作業.なるべく定時退社して休む.これについては東京から呼んだスタッフから不満があったが今は納得してやってもらってる.
アニメ作りながらみんな家買って,子供作って幸せになって欲しい.
アニメータが貧乏して生活に困るより安定した生活ができて質の良い作品を作ってもらった方が良い.そう思って初年度から固定給で雇い始めた人はみんな辞めてしまった.
今は一定額固定給,そこから一定枚数超えた分だけ円/枚換算で給料追加している.結果的に初めから固定給で雇った人達よりも待遇が悪い人もいるが,その人も辞めずに続いている.
この話聞いてまんまベーシックインカムだなーと思った.
作業量と給料が連動しないと自然とモチベーションは下がるし,自然と楽しよう,楽したいならそもそもこの仕事は…って考えになってしまうんだると思う.
僕でも同じ仕事をするとしてどっちの給与体系が良いって言われたら自信のがんばりが反映されやすい方が良いな.
給与体系については難しいし,色々試しているという話でした.
日本の環境では自分達のアニメを見て欲しいというこだわり持って制作者側に人が集まる.
あくまで仕事としてアニメを作る中国,韓国には質では劣る事は無い.
しかし,そのこだわりのせいで製作期間が伸び,現場の待遇が悪くなっているという面もある.
(製作期間が伸びても予算が変わらないから)
空の境界では元々,各章40分,5章60分の予定だった.
予算は使い切ったという以上に使い切ってしまったが,ヒットしたおかげでなんとかなった.今では,予算では儲けは出ない,考えないという方向にシフトしている.
中国とか韓国でもアニメ出てるけど質とかで負けたりしない?という質問に対して
グッズやらDVDで設けるということかしら.
ア二メ会社は紙代で月35万.それだけ紙を大量に使う.
アニメ屋と新聞屋はよく燃えると言われるくらいです.
現に昔どっか燃えてすごかったらしいですw
鉛筆を二本アロンアルファでつなげて使う.
そうすると最後まで鉛筆を使えて良い.
ケチとかじゃないです(笑)
なんか和んだw
その他鉛筆削りだとか会社だとか用具には皆並々ならぬこだわりがあるらしい.
アニメ作りってただこなすでは凡々としたもので収まってしまう.スタッフがこだわることで質がどんどん上がっていく.
期間内,予算内という事は大事なんだけど質を上げようとこだわり出したらキリが無いのが難しい所なんだろうな.
結局のところ作り手に回る人は給料を稼ぐため以上に見てもらいたいという欲求で突き動かされてるからこそ,今の環境になってるんだなと実感.
その職人気質故に待遇が悪めという.
アニメーターとか酷い待遇でやってらんねーよ!
とか言ってる人はそこまでして絵を動かして人に見てもらいたくない人なだけなんだろうと思いました.
現場の人達がすごく楽しそうに話してて,とてもこの人達からそんな言葉でないだろうと.
待遇悪くて業界を目指さないという人はそもそも要らなくて,実際に作品の面白さに関わってくるのは待遇なんて気にしない人々のこだわりなんだと思いました.
でも待遇良いと優秀な人材も集まりやすいよねーと思って結局どうなんだよ…\(^o^)/