MagicTheGathering:7年ぶりの復活

寝不足だったので昼休みに休憩室に行った。
先輩らがMTGをやっていた。
会議ではない。*1
MagicTheGathering。
欧米を中心に世界的規模でプレイヤーを有するトレーディングカードゲームだ。
このゲームの大会の賞金で飯を食うプロプレイヤーもいるくらいだと言えば少しはその規模が伝わるかもしれない。
ゲームデザインもさることながら、美麗なカードイラストも素晴らしい。


実に素晴らしいゲームながら、いかんせん金と時間がかかるゲームでも有名だ。
僕もこれに時間を取られるのが怖くて大学時代は兄にカードを譲り、その後触れることは無かった。

先週までは。

プレリリーストーナメント。リミテッド戦が面白い

  1. うほっマジック!僕昔やってたんですよ
  2. やらないか
  3. wちょwwwwおまww

このような流れで泥濘に足を突っ込み、先日ほいほいと先輩に連れられてカードゲームショップでプレリリーストーナメントに参加してしまった。
プレリリーストーナメントとはゲームショップの規模で行う、新しい基本カードセットを一足早く楽しめるお祭りである。

先にも述べたがMTGは非常に金と時間がかかる。
デッキを考えているとあっという間に1時間2時間が吹っ飛ぶ。実際に対戦して調整するとそれだけで一日遊べてしまう。
散々警戒し、嵌るまいと意思を強く持っていたのだが、プレリリーストーナメントには釣られてしまった。


リミテッド戦。


プレリリーストーナメントはシールドデッキ戦と呼ばれるリミテッド戦だったからだ。


自分の所持する多くのカードからデッキを作り、思い思いの戦略で相手と対戦する。というのが一般的なトレーディングカードゲームのイメージだと思う。MTGではこの遊び方をスタンダード戦と呼ぶ。
一方僕が今回参加したシールドデッキ戦は当日その場で配られたカードパック6つを使い、即席でデッキを構成して戦うという遊び方である。
これがとにかく面白い。
僕がリミテッド戦が面白いと思う理由は大きく分けて次の二つだ。

カード資産の差がない

僕はこのカードゲームから一度を足を洗う際に全てのカードを兄に譲ってしまった。
当然ながら手持ちのカードは無し。
スタンダードで戦おうと考えた場合、ある程度鉄板となるカードを揃える必要があり、膨大な時間と金がかかってしまう。
そのため、以前からのプレイヤーにはしばらくの間は太刀打ちできないのだ。


その点、今回リミテッド戦であるシールドデッキ戦では全てのプレイヤーが同じカード量でデッキを作るため平等だ。
それまで得てきたカード資産を抜きにして競い合えるリミテッド戦は後発プレイヤーにとっては非常に魅力的なのだ。
勿論主力となるカードの当たり外れはあるがそれほど大きな問題ではない。

カードの価値が大きく変わる

もうひとつのリミテッドの魅力はゲームにおけるカードの価値がスタンダードと大きく変わるということ。
基本的にスタンダード戦では核となるカードを4枚ずつ投入する。*2そこには一寸の隙もなく、余分なカードが存在しない。練り上げられた60枚デッキには選ばれし優秀カード達にしか居場所はなく、多くの糞カードは公式大会で日の目を見る事はまずない。


しかし、シールドデッキ戦では6パック中14枚、計84枚しかカードがない。そのため数百種類のカード群から優秀なカードが4枚揃うことはまずない。そのため必然的に普段では絶対使わないような癖のあるカードのお世話になってしまう。


これがとても楽しい。


コストパフォーマンスは悪いが、確実にアドバンテージを生み出すカードがいかに重要か。一枚しかない切り札を出すタイミング。底の見えない相手との対戦。えっそのカードそんなに使えるのという驚きと発見。
さらに、コンボデッキの構築もほぼ不可能であるため、必然クリーチャー*3を中心とした分かりやすい殴り合いとなる。
騒然と展開されたクリーチャー戦、コンバットトリックの応酬は傍から見ていても壮観である。


このリミテッド戦のために一つ一つのカードがきちんとデザインされているのだと気づく。
スタンダードでは見向きもされないカードがリミテッド戦では輝きを増す。

プレリリースの結果

2勝3敗(^o^;)1?


かっこつけてもそんなもんさ!
糞が!


でも楽しかったまる

以下、プレリリースでゲットしたカードなど


ドラフト戦を初めてやった

もう一つのリミテッド戦にドラフト戦がある。
今日は初めてこのドラフト戦をやってきた。


ドラフト戦とはその名のとおり、一つのカードパックを空け、順番にカードを取り合って(ドラフトして)自分のデッキを構築する。
今回は4人で一人3パックずつ準備した。
その後一パック目を開け、一枚カードを確保し、残りのカード束を横のものに渡す。
これをぐるぐると4人で回し、全てのカードを取り終わったらカードのドラフトは終了。デッキ構築に移る。


このドラフト戦の面白さは他人が何色を取ったのか分からないという点である。


MTGではカードの色で勢力が分かれる。色の説明がめんどくさいので野球で説明すると、色とは選手の所属するチームである。
一つのカードパックには玉石混合様々なチームの選手が詰まっている。しかし、彼らは同じチームメイト同士を集めないと連携が取り辛く活躍は難しい。
そのため、リミテッド戦では基本的に強力なカードを持つ1チームをメインに据え、2チーム目、時には3チーム目でカバーしてデッキを構築する。
シールド戦ではじっくりと選手を吟味する事ができる。しかし、ドラフト戦ではそうはいかない。
一週目で強力な選手を獲得しても、そのチームにまだ有望な選手が居れば他のプレイヤーもその選手を獲得し、その選手のチームメイトを集めようとする。そのため、もう一度自分が選手指名できる頃にはろくな選手が残っていない場合が多い。有望なチームのオーナーになろうとするプレイヤーが多いほど、そのプレイヤー達はお互いで首を絞めあうことになってしまうのだ。
一方で競争相手の少ないチームをいち早く察知したプレイヤーは一人だけ悠々とそれなりに優秀な選手を獲得し、堅実なチームを作っていく。
自分以外のプレイヤーがどのチームを中心にしようとしているのか。そしてどのチームが人気が無いのか。そして、今自分が選ぼうとする選手は自分のチームに入れたい選手なのか、それとも対戦したくない選手*4なのか。


ドラフト戦は考える要素が多い。

ドラフト戦の結果

2勝1敗)^o^(


初めてにしては上出来だ!良くやった!


以下買った人順に取り合いっこしたカードなど




ニルカーナまじかっけえええ
MTGの黒は最高だな!


というわけでリミテッドを中心にはまりすぎないように楽しもうということでした。

*1:MTG=会議 ←納得いかない

*2:MTGでは同じカードは原則4枚まで

*3:モンスター

*4:他のプレイヤーに使われたくない重要なカードを自分で取って殺しておくテク