Colorful

確か中3くらいに原作を読んで不覚にも涙したお話がなぜか今頃映画化。正直オチを知っていたので見に行くのを渋ったが行って良かったと思える出来だった。どうせ思い出ブレイカだろとか思っててごめんなさい。
後から監督の原恵一さんはクレヨンしんちゃんのアニメ映画、嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦の監督をしていた人と知り、どうりでなるほど良い出来だと納得。残酷で精神的にクル人物の描写がしっかりされていて感心。特にお母さんは見てて本当に可哀想になる。
監督は間違いなくサド。*1


原作を読んだ当時はいじめやら自殺やらが社会問題になっており、実にタイムリーで考えさせられる内容だった。最近の子供たちが見てもピンとこないかな?と思ったけどどうやら最近でもやっぱり未成年の自殺はあるみたいなのである種いじめと自殺は普遍性のあるのテーマなのかも。世も末だ。有休もっと欲しい。
この話の良いところは綺麗な所も汚い所も全てが人間なんだという実に青臭い人間賛歌であへあへな感じなので見てて実に木っ端ずかしい。でもそれがまたよろしいです。なかなかこういうのを実写でやっちゃうとしらけてしまう(僕だけ?)けどアニメなら何かスッと入ってくるので不思議。
お気に入りは可愛くない苛められていた女の子。挙動不審な感じが実に上手く再現されてて良かった。キモかわ、じゃなくてキメエエという。声と動き◎


唯一残念なのが半端な関西弁。イントネーションも使う所もなんか可笑しい。こんな半端ならもう標準語でいいんじゃないか…。もっと演技指導入って欲しい所。ファー!


一番笑ったのは兄のメガネが曇っているシーン。そこは真面目なシーンだろ。だが曇るメガネ。ティッシュを渡す兄。良い。
ちなみにEDテーマがTHE BLUE HEARTSの青空を女性がカバーしてて、それがまた良かった。聴いた瞬間うわああ。
なんだかんだで良い映画化なので原作知ってる人もおススメ。


http://colorful-movie.jp/index.html